リヨンおすすめレストランを紹介する前に、リヨン独特の食文化について少しお話しします。
①リヨンの食文化が特別な理由とは?
フランス・リヨンは、「美食の都(La Capitale de la Gastronomie)」として世界的に有名です。
その理由は、豊かな食材、歴史的背景、そして独自の料理文化にあります。
1. 素材を活かしたシンプルな郷土料理
リヨン料理は、高級フレンチとは異なり、素朴で家庭的な味わいが特徴です。
代表的な料理には、以下のようなものがあります。
・クネル(Quenelle):魚のすり身をふわふわに仕上げた名物料理
・アンドゥイエット(Andouillette):腸を使った独特な風味のソーセージ
・リヨン風ソーセージ(Saucisson Lyonnais):加熱して楽しむ太いソーセージこれらの料理には、バターやクリームがたっぷり使われ、コクのある味わいが魅力です。
2. 食の都・リヨンが生まれた背景
リヨンはフランス南北を結ぶ交通の要所にあり、ブルゴーニュのワイン、アルプスの乳製品、プロヴァンスの野菜など、良質な食材が集まる地理的条件に恵まれています。
さらに、19世紀には「マメール(Mères)」と呼ばれる女性料理人たちが、小さなレストランを開いて家庭料理を提供し、リヨン料理の基盤を築きました。
この伝統を継承しながら、リヨン出身の名シェフポール・ボキューズが世界にその名を広めました。
3. リヨンならではの食文化のこだわり
リヨンには「ブション(Bouchon)」と呼ばれる地元密着の食堂が今も残っており、ボリューム満点の郷土料理を楽しめます。
また、
・地産地消の意識が高く
・食文化の保護にも熱心で
・若い料理人を育てる料理学校「Institut Paul Bocuse」も有名
このように、リヨンレストランの魅力が伝わる背景には、リヨンの食文化は歴史と伝統に支えられています。
レストランで味わう一皿一皿にも、深い背景があるのです。
観光の際は、地元のブションや市場で、ぜひ“本場のリヨン料理”を味わってみてください。
②リヨンおすすめレストラン2選
1.人気レストラン「Les Lyonnais」でリヨン名物料理を味わう!

店舗外観

店舗入口

ベルギービールとフランスワイン
🍺7.1€ 🍷6.0€

にぎかな雰囲気の店内

クネル(Quenelle)
21.0€

アンドゥイエット(Andouillette)
23.0€

料理に付いているフランスパン

クランブル(Crumble)
7.9€

ミ・キュイ・ショコラ
(Mi-Cuit au Chocolat Maison)
8.0€

食後のコーヒー
2.5€
リヨンの老舗レストラン「Les Lyonnais(レ・リヨネ)」は、地元料理を気軽に楽しめる人気店です。
訪れた日はとても賑わっており、活気ある雰囲気に包まれていました。
長テーブルでの相席スタイルもこのお店の特徴で、隣の方と英語で少し会話するなど、旅ならではの交流も。
スタッフは全員男性で、テキパキと明るく接客してくれました。
まずは、ベルギービールとボルドーワインで乾杯🍻🍷
リヨン名物料理をオーダー!
■ クネル(Quenelle)
白身魚のすり身をふわっと仕上げた、こちらもリヨン名物。
ふわふわの食感は、魚肉ソーセージとはんぺんの中間のようなやさしさ。
濃厚なソースと相性抜群で、日本人の味覚にも合いやすいと感じました。
■ アンドゥイエット(Andouillette)
豚の内臓を使ったソーセージで、リヨン料理の代表的な一品。
ややクセのある味わいで、モツ煮が苦手な方には不向きかもしれません。
ソースはチーズと粒マスタード、生クリームがベースの濃厚仕立て。
付け合わせのじゃがいもはカリッと香ばしく、にんじんやマッシュルームも味がしっかりしていて美味!
デザートも素朴で美味しい!
■ クランブル(Crumble)
シンプルながら卵の味をしっかり感じる、飾らないデザート。
カスタードクリームも甘さ控えめで、全体的に上品な味わいでした。
■ ミ・キュイ・ショコラ(Mi-Cuit au Chocolat Maison)
中からとろける濃厚なフランス産チョコレートがたまらない一品。
甘すぎず、ほんのりビター。
フレンチ=高級のイメージとは少し違うかも?
「Les Lyonnais」は、リヨンの郷土料理をカジュアルに楽しめるお店。
お洒落なフランス料理をイメージして行くと少し驚くかもしれませんが、家庭的な料理と温かい雰囲気が魅力です。
地元らしい食文化に触れたい方には、ぜひおすすめしたいレストランです。
こちらのレストランで私達は、75.50€をクレジットカード(VISA)で支払いました。(チップ別)
2.オペラ座近くの自然派ワインバー「Le Bar à Vin Bio」で乾杯!

店舗外観

店内のテーブル席

店内のカウンター席

購入したおすすめワイン
BLAYE COTES DE BORDEAUX 2018
コート・ド・ボルドー
19.0€

購入したワインを
デキャンタで空気に触れさせ
さらに美味しく

ワイン3種飲み比べセット
16.0€

ブッラータチーズと
生ハムのサラダ
(Salade Burrata Pugliese, Speck)
16.0€

タコのカルパッチョ
(Carpaccio de poulpe)
Sサイズ 10.0€

Mont d’Or
(モン・ドールのオーブン焼き)
35.0€
リヨン旅行中、フランスワインを本場で楽しみたい!という思いから、オペラ座近くのワインバー「Le Bar à Vin Bio」へ。
名前の通りビオワイン(オーガニックワイン)を中心に扱うカジュアルなワインバーです。
オープンと同時に入店すると、親切なスタッフが好みに合わせておすすめのワインを提案してくれました。
飲みきれない時はお持ち帰りもOKという事だったので、おすすめのワインをボトルで購入。
購入したのは「BLAYE COTES DE BORDEAUX 2018 コート・ド・ボルドー」です。
購入したワインは、美味しい料理と共に楽しみました。
ワインはデキャンタボトルに入れ、軽く揺らして空気を含ませ、さらに美味しく飲み頃を作って、提供してくれました。
落ち着いた雰囲気の店内で、ゆったりとワインを楽しむひとときが始まります。
ここは、カジュアルにリヨンの“美味しい夜”を楽しめます。
しっかり食事というより、“ワインと軽食を楽しむ”スタイル。
でも、どの料理も手が込んでいて満足度高めです。
自然派ワインを飲み比べながら、リヨンらしい上質な時間を過ごしたい方におすすめです。
おすすめは「お好みのワイン3種飲み比べセット」
■ PLANCHE WINE FLIGHT(3種×8cl)… 19€
選んだのは、以下の3種のグラスワインです。
・Cru du Beaujolais(赤)
→ フルーティーで香りがよく、軽やかで爽やかな飲み口。
・Syrah du moment(赤)
→ 力強い味わいながら、後味に華やかな香りがふわっと残ります。
・Vin Nature du moment(白)
→ まるでりんごジュースのような柔らかさと爽やかさ。
酸味は控えめで飲みやすい自然派ワインでした。
ワインにぴったりの小皿料理も充実!
■ ブッラータチーズと生ハムのサラダ(Salade Burrata Pugliese, Speck)… 16.00€
プーリア産の濃厚なブッラータチーズと、ほどよい塩味の生ハムの組み合わせ。
シンプルなバルサミコ酢と塩こしょうの味付けが、チーズの風味を引き立ててくれます。
ルッコラの香りでさっぱりと頂けます。
■ タコのカルパッチョ(Carpaccio de poulpe)… 10.00€
タコはやわらかく、レモンの酸味が爽やかに効いたマリネ風仕立て。
ルッコラの苦みと香りがアクセントになっていて、ワインと相性抜群!
ワイン好き必食!「Mont d’Or」焼きチーズが絶品
■ Mont d’Or(モン・ドールのオーブン焼き)… 35.00€
季節限定のモン・ドールチーズを、白ワイン&ガーリックで風味豊かに焼き上げた逸品。
紙ごと食べたいくらいに香ばしく、とろとろチーズが絶品!
添えられたガーリックポテトもまた美味しく、ワインがどんどん進みます。
モン・ドール(Mont d’Or)は、フランスの秋冬限定のウォッシュタイプのチーズで、そのクリーミーな食感と豊かな風味が特徴です。あまりに美味しかったので、お土産にと考えましたが保存方法と期間を考慮し、今回は見送りました。
モン・ドール(Mont d’Or)保存方法と期間について
モン・ドールは非常に繊細なチーズであり、適切な保存が重要です。
一般的には、冷蔵保存が推奨され、保存期間は2~3週間程度が目安とされています。
また、冷凍保存することで賞味期限を2ヶ月程度延ばすことも可能ですが、風味や食感が変わる可能性があるため、一般的には推奨されていません。
常温での長期保存は品質劣化や衛生面でのリスクが高いため、避けるべきです。
こちらのレストランで私達は、105.0€・チップ10.0€をクレジットカード(AMEX)で支払いました。
③次の旅先に、リヨンを!
リヨンは、ただ「食べる」だけではなく、その背景にある歴史や人々の暮らしごと味わえる特別な街です。
郷土料理をカジュアルに楽しめる「Les Lyonnais」、自然派ワインと小皿料理が楽しめる「Le Bar à Vin Bio」。
どちらも、リヨンの温かな食文化を体感できる素敵なお店でした。
華やかすぎず、でも丁寧に作られた料理やワインは、旅の疲れを癒やしてくれるような優しさがあります。
美食の都と呼ばれるリヨンを、ぜひ次のヨーロッパ旅行の候補に加えてみてください。きっと、心にもお腹にも残る、忘れられないひとときになるはずです。
また、このほかにも
①リヨンで楽しんだスーパーと市場について
②リヨンのチョコレートについて
③リヨンのベーカリーについて
を別記事でご紹介しています。
ぜひ、そちらもチェックしてみて下さいね。
①リヨンのスーパーと市場についてはこちら⬇️
リヨンのスーパー・市場|シニア旅行で楽しむフランス地元グルメ体験
②リヨンのチョコレートについてはこちら⬇️
リヨンのチョコレート巡り:おすすめショコラティエ5選と味の魅力
③リヨンのベーカリーについてはこちら⬇️
リヨン ベーカリーのパンとフランスベーカリー文化|お勧めパン屋さん紹介
※本記事の一部内容は、AIチャット(ChatGPT)や公開されているフランス語・英語の資料を参考に再構成しています。